「神は人の敬に依りて威を増し 人は神の徳に依りて運を添ふ」『御成敗式目』
神さまを敬う人の純真な真心にふれ、神さまのご威光はさらに輝きを増し神さまの広き厚きご神徳のご加護で人は導かれ運を開く。神様と人とは一方通行ではなくお互いがお互いを高めあう存在である。
御成敗式目(ごせいばいしきもく)
御成敗式目は、武家政権の最初の武家法で、貞永式目とも呼ばれます。承久の乱後に鎌倉御家人と公家、荘園領主間に問題が多発し、貞永元年(1232年)に執権北条泰時により頼朝以来の先例と武家社会の慣習と道徳を基準に制定されたものです。表面の言葉は、第一条の「神社修理し祭祀専らにすべき事」の条文に標記されています。この敬神の心は室町幕府・戦国の分国法、そして江戸へと受け継がれます。