十月の生命の言葉

「神風や朝日の宮の宮遷り かげのどかなる世にこそ有りけれ」源 実朝
伊勢神宮のご遷宮があり、太陽の光がのどかにさす世であることだ。出典『金槐和歌集』

源 実朝(みなもとさねとも)
一一九二〜一二一九年。鎌倉幕府を開いた頼朝の次男。兄・頼家が追放され三代将軍となる。詠歌に優れ、『金槐和歌集』を編纂した。平成二十五年十月、式年遷宮の祭儀の中で最も重要な儀式である遷御の儀が執り行われる。これは大御神様のご神体を本殿から新殿にお遷しするためのもので、千三百年間ほとんど変わらない儀式で斎行される。
                        東京都神社庁「生命の言葉」より