十月の生命の言葉

「聴くことを多くし、語ることを少なくし、行うところに力を注ぐべし」  成瀬仁蔵
大正五年、日本女子大学校(現・日本女子大学)の第十三回卒業生の修養会の誓文としてまとめられた十か条の第九条。続く第十条の一句には「人を知るに努めよ之れ己を知るの階梯なり」とある。

成瀬仁蔵(なるせ じんぞう)
一八五八〜一八一九年。山口県生まれ。近代日本における女子の高等教育の必要性を訴え、日本女子大学を創立した。常に他者を尊重することで自らの独善に陥ることなく、自己の向上と正しい行いの実行を説いた。

東京都神社庁『生命の言葉』より