十一月の生命の言葉

「世の中に親に孝ある人はただ 何につけても頼もしきかな」荒木田守武
両親に孝行をつくせる人は、どんな時でも誠実で頼もしい。

荒木田守武(あらきだもりたけ)
文明五年(一四七三)〜天文十八年(一五四九)。伊勢皇大神宮の神職。神宮在職中は争乱相次ぐ戦国の世で式年遷宮も中絶したが、仮殿遷宮祭を奉仕する等、神宮奉護に力を尽くした。また神明奉仕の傍ら俳諧連歌に取り組み、山崎宗鑑と並ぶ俳諧連歌の祖として文学史上に不動の地位を築いた。『世中百首』は平易な教訓和歌集で伊勢論語と称えられてながく愛唱された。