十二月の生命の言葉

「私が断じて滅びない事を願う一つの国民がある それは日本人だ」ポール・クローデル
「あれ程度興味ある太古からの文明は消滅させてはならない。日本は驚くべき発展をしたが、それは当然で、他のいかなる国民にもこれ程の資格は無い。彼らは貧乏だ。然し、高貴だ。」と続く。日仏間が戦争状態であった昭和十八年、元駐日フランス大使であった彼が語った言葉。

ポール・クローデル
一八六八〜一九五五年。フランスの作家、詩人、外交官。大正十年から六年間駐日フランス大使として在日。彫刻家である姉・カミーユのジャポニズムに感化されたこともあり、日本を広く見聞した。日本で関東大震災に遭遇し、その際、被災者が配給の列に整然と並ぶ姿を驚きをもって手記に記したという。