九月の生命の言葉

「いかにして まことの道に かなひなむ 千とせのうちの 一日なりとも」良寛
千年のうちでたとい一日でも誠の道に叶うような行ないをしたいものだ。『蓮の露』(貞心尼編)

良寛
江戸後期の禅僧、詩人、歌人、書家。越後国出雲崎の人。大愚良寛と称する。諸国を行脚し、生涯寺を持たず、故郷に隠棲して役二十年を過ごす。その後の十年間は、乙子神社の草庵に移り、後に終息の地となる島崎(現・長岡市)の名家である木村家に移住し、生涯を通じ独自の枯淡な境地を和歌・書・漢詩に表現した。弟子の貞心尼が良寛との贈答歌を編んだ歌集『蓮の露』がある。