三月の生命の言葉

良馬は毛にあらず 士たるはその志にあり  尾藤 二洲

人が尊敬を受けるのは
その外見ではなく
人格・人柄という
心の持ち方(志)によって
決まるのである

   『静寄軒集(せいきけんしゅう)』


尾藤 二洲(びとう じしゅう/にしゅう)

江戸後期の儒学者。別号は約山・静奇軒。伊予国川之江の出身。幼少時に足を悪くするが、学問で身を立てることをこころざし、大坂に出て学問に励むとともに私塾を開き朱子学の普及に努め、幕府の学問所・昌平黌(しょうへいこう)の教授を約二十年間務めた。柴野栗山・古賀精里とともに寛政の三博士と呼ばれる。