六月の生命の言葉

それ神道は 正直を以て体となし 敬愛を以て心となし 無事を以て行となす  中江 藤樹(とうじゅ)

神道の教えの「正直」を実現するには

愛(包容・調和)と

敬(慎しみ)の精神のもと

過ちの無いように

日々実行することである


中江 藤樹(なかえ とうじゅ)

江戸時代前期の儒学者。近江国の人で、その家塾を藤樹書院と称し実践的な神道を重んじた。その高潔な人柄から近江聖人と呼ばれた。藤樹がその独特な神道観を説き始めるのは三十一歳以降の事で最晩年にあたる。儒教の礼法は日本の神道葬儀と一致するという神儒合一論へと展開していき、著書『翁問答』の中で、これを「太虚(たいきょ)神道」と呼んでいる、藤樹の神道観は、弟子の渕岡山(ふちこうざん)により、特に会津地方に根付いていった。