往き還り 足踏むごとに 産土の 神の恵みを 思へ世の人 本田親徳
家路の行き帰り その都度、大地を踏みしめて生活するものとして 大地の神様の恵みを忘れてはならない。
本田親徳(ほんだちかあつ)
明治時代の神道家。
文政五年(一八二二)一月、薩摩国川辺群加世田郷武田村(現鹿児島県南さつま市)の本田主蔵の長男として生まれた。幼少期は漢字と剣術を学ぶ。天保十年(一八三九)十八歳のとき、会沢正志斎(あいざわせいしさい)に入門。会沢門下として和漢を学び同時に平田篤胤の家にも出入りする。天保十四年、狐憑きの少女に出会い憑霊現象を実見。それ以来、霊学研究を始め、神霊を感合する道を求めた。