十二月の命の言葉

「我が物と思えば軽し笠の雪」宝井其角
いやいや荷物を持てば、本当は軽いはずのものも重く感じてしまう。人生は心の置きところひとつで、楽しくもなり悲しくもなる。ものの見方を変え、心を積極的肯定的に向けて行けば、難有るもまた有り難しである。            
宝井其角(たからいきかく)一六六一〜一七〇七(寛文元年〜宝永四年)江戸時代前期の俳諧師。江戸堀江町で近江国膳所藩御殿医・竹下東順の長男として生まれる。松尾芭蕉の門に入り俳諧を学ぶ。芭蕉十哲の第一の門弟と言われている。芭蕉の没後は日本橋茅場町に江戸座を開き、江戸俳諧では一番の勢力となる。

東京都神社庁「生命の言葉」より