十一月の命の言葉

「人を相手とせず天を相手とせよ」西郷隆盛
『大西郷遺訓』にある言葉。これに続いて「天を相手として己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」とある。人がどう思うかより、天意にそった生き方をしているかどうかが大事なのである。

西郷隆盛(さいごうたかもり)
一八二七〜一八七七(文政十年〜明治十年)武士・薩摩藩士・軍人・政治家。薩摩国鹿児島城下の下加治屋で御勘定方小頭の長男として生まれる。藩主島津斉彬に抜擢され、当代一の開明派大名の強い影響を受けた。禁門の変以降に活躍し、薩長同盟の成立や王政復古に成功し戊辰戦争を巧みに主導して、江戸城無血開城を実現した。薩摩藩の大久保利通と長州藩の木戸孝允と並び「維新の三傑」と称される。
東京都神社庁「生命の言葉」より