三月の生命の言葉

「くらきよりくらき道にぞ入りぬべき はるかにてらせ山の端の月」和泉式部
暗い心の闇から更に深い暗い道へと迷いこんでしまいそうな私を、どうぞ世の中をあるがままに照らすという名月よ、その真の光ではるか先まで照らして導いて下さい。

和泉式部(いずみしきぶ)
生没年不詳。平安中期の歌人。大江雅致の娘。その生涯は波乱に満ちており、各地に多くの伝承を残している。恋歌・挽歌にその抒情歌人としての天分が発揮されているとされる。
東京都神社庁「生命の言葉」より