七月の生命の言葉

「人の一生は曲り角だらけだ」山本周五郎
小説『ながい坂』の中の台詞。初めて挫折した時、きっと落ち込むだろう。しかし気にする必要はない。人の一生とは決して真っ直ぐなものではなく、そうした曲がり角の連続なのだから。

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)
明治三十六年(一九〇三)〜昭和四十二年(一九六七)。小説家。本名、清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の山本周五郎商店へ奉公に出、そこで同人誌を書き始める。庶民の人情を描き、また歴史小説にも優れた作品を残した。直木賞他全ての賞を辞退し、生涯一つとして賞を受けとることはなかった。