五月の生命の言葉

「心こそ心迷わす心なれ、心に心、心ゆるすな」 沢庵宗彭
喜怒哀楽の情に振り回されて、自分自身を見失ってはならない。むしろ己が心の主人となり、自分の心を制御できるように努めねばならない。それが幸福の鍵である。

沢庵宗彭(たくあんそうほう)
1573〜1645(天正元年〜正保二年)江戸時代の臨済宗の僧。書画・詩文に通じ、茶の湯にも親しむ。但馬国出石で生まれる。十歳のときに出石の唱念寺で出家、1594年(文禄三年)、京都大徳寺に入り春屋宗園に師事し、宗彭と改名した。1609年(慶長十四年)三十七歳で大徳寺の第154世住持に出世をしたが、名利を求めず、三日で大徳寺を去り、郷里出石の宗鏡寺に庵を結んだ。
                     東京都神社庁「生命の言葉」より