五月の生命の言葉

「遊びも度重なれば楽しからず珍膳も毎日食えばうまからず」楠木正成
正成の座右の銘の一条である。歓楽というものはその度合いが過ぎると、もう楽しみではなくなる。人は歓楽を目的とし生きるものではなく、人の勤めは人としての仕事に精を出すということである。

楠木正成(くすのきまさしげ)
生年不詳〜建武三(生年不詳〜一三三六)南北朝時代の武将。河内の土豪。楠木正遠の子という。畿内西部で商業などを営み、この活動を通して道祐・文観を介して後醍醐天皇と結びついていった。元弘元年(一三三一)赤坂城に挙兵、翌年護良親王の令旨を奉じて、赤坂城、千早城に奇策を弄して幕府軍を苦しめた。建武政権下では記録所・雑訟決断所などに登用された。従五位下摂津守・河内守。     
                          東京都神社庁「生命の言葉」より