六月の生命の言葉

「大事をなさんと欲せば小事をおこたらず勤むべし」二宮尊徳
大事をなそうとする者は、目前の小さなことをおろそかにせずに、処理して行かねばならないということ。十九世紀前半の農政家二宮尊徳の言葉。手堅い生き方の勧め。

二宮尊徳(にのみやそんとく)
天明七〜安政三(一七八七〜一八五六)。江戸時代後期の農政家。相模国足柄上郡柏山村の農民利右衛門の長男。小田原藩家老服部家に請われて家政の建て直しに従事し成功した。この間、五常講を考案。この成功により、藩主大久保忠真から分家宇津家の下野桜町領の荒村復興を依頼され、「分度」と「推穣」を根本とする仕法を開始。この成功で世に知られ、老中水野忠邦に抜擢されて士分となった。
                          東京都神社庁「生命の言葉」より