八月の生命の言葉

「寝ていて人を起こすことなかれ」石川理紀之助
自分は懐手でぬくぬくとしながら、他の者を追い立てて働け働けとこき使う者がいるが、それでは人は動かない。自分は仕事はしないで、人にだけそれを求めてはいけない。

石川理紀之助(いしかわりきのすけ)
弘化二年〜大正四年(一八四五〜一九一五)明治期の農業指導者。出羽秋田郡小泉村に生まれた。明治五年(一八七ニ)秋田県勧業課に任用され県庁に出仕。明治十五年(一八八ニ)県庁を辞し、秋田県農会を設立し会長となる。東北各地での農村復興、鹿児島・宮崎両県での開墾などを指導する。著に『稲種得失弁』(明治四年)など。
                       東京都神社庁「生命の言葉」より