十二月の生命の言葉

「交際の奥の手は至誠である」渋澤栄一
人とのつき合いで最も大切であり最後に物を言うのは、相手に誠実を尽くすことにある。相手に信頼されるためには真心と誠実が第一である。

渋澤栄一(しぶさわえいいち)
天保十一年〜昭和六年(一八四〇〜一九三一)。実業家。埼玉県の人。号は青淵。一橋家に仕えた後、幕臣となる。慶応三年(一八六七)徳川昭武に随行して渡欧。西欧の近代的産業設備や経済制度を学ぶ。維新後、大蔵省に出仕。のちに第一国立銀行・王子製紙・大阪紡績・東京ガスなど多数の会社を設立。教育・社会事業にも尽力。
                         東京都神社庁「生命の言葉」より