一月の生命の言葉

「みな人の祈る心もことわりに背かぬ道を神や受くらむ」藤原為守
どんなことでも道理に背いた祈りを神はお受けにならない。願い事をする心にやましいところがないか、冷静に考えてみるべきである。『玉葉集』より

藤原為守(ふじわらのためもり)
文永二年(一二六五)〜嘉暦三年(一三二八)鎌倉後期の歌人。権大納言藤原為家の子、母は阿仏尼。冷泉為相の弟。俗名は冷泉為守。暁月は法名。歌道の名門に生れ、作歌は『玉葉集』『風雅集』などに収められるが、酒を好み狂歌を詠み、『狂歌酒百首』の作者と伝えられる。
                      東京都神社庁「生命の言葉」より