七月の生命の言葉

「自分のしている事が、自分の目的(エンド)になっていない程苦しい事はない」夏目漱石
目的と手段が直結しづらい世の中。目的や生きがいを持てずに仕事を続けるのは大変な苦痛である。『行人』

夏目漱石(なつめそうせき)
一八六七〜一九一六年。小説家。名は金之助。東京出身。東大英文科を卒業後、英語教師を経てイギリスに留学。『我輩は猫である』などで知られる。『行人』では自我を鋭く分析し知識人の心に潜む利己主義を描いた。この言葉には、しかし、不本意さに甘んじず、目的にストレートに向かう熱意と努力が必要だという思いが込められている。        東京都神社庁「生命」の言葉より