三月の生命の言葉

「苦境にあっても天を恨まず」
宮城県気仙沼市階上中学校卒業生代表の言葉
東日本大震災の直後の三月二十二日に、宮城県気仙沼市立階上中学校・梶原裕太君が読んだ卒業生代表の言葉の一文。以下、抜粋。
「階上中学校といえば『防災教育』といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりにも無力で、私達から大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というにはむごすぎるものでした。つらくて、悔しくて、たまりません。…生かされた者として頭を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。…後輩の皆さん、階上中学校で過ごす『あたりまえ』に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。…最後に、本当に、本当に、ありがとうございました」
                      東京都神社庁「生命の言葉」より