四月の生命の言葉

「春風を以って人に接し 秋霜を以って自ら粛む」 佐藤一斎
 他人には春風のもつ暖かさで接し、自分には秋の霜のような冷厳さで反省して、自分の至らぬところを知る、という意味。 出典『言志四録』

佐藤 一斎(さとう いっさい)
 一七七二〜一八五九年。江戸時代の儒者。江戸浜町に生まれ、岩村藩に仕えた。昌平坂学問所に入門し、後に儒学の大成者として認められ、朱子学のみならず陽明学にも長けていたことから学問仲間から「陽朱陰王」と呼ばれて崇められた。

                          東京都神社庁 『生命の言葉』より