「尋常ならずすぐれたる徳のありて可畏き物を迦微とは云うなり」本居宣長
「普通でない優れたところがあって、恐れ多いものを神という。」
古事記を研究し著した『古事記伝』中で、日本人が古くから持っていた「神」に対する考え方を述べたもの。
本居 宣長(もとおり のりなが)
江戸時代の国学者・文献学者・医師。
伊勢国(三重県)松坂の人。二十二歳で医学の修行のため京都へ遊学し、儒学・古典等を修め国学の道に入ることを志す。
松坂に帰り診療所を開業し、そのかたわら源氏物語、古事記など古典文学の注釈や漢字音、文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残した。
また復古思想を説いて儒教を排し、国学の思想的基礎を固めた。
国学四大人の一人。
著書に『源氏物語玉の小櫛』『古事記伝』『玉勝間』『直毘霊』などがある。