五月の生命の言葉

「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず」朱熹
若いうちは勉強する時間はたくさんあると考えるが、時間というものはすぐに過ぎ去ってしまうので、少しの時間でも無駄にしてはならないという意味。

朱熹(しゅき)
中国宋代の儒学者。朱子学の創始者。明治時代の漢文教科書に掲載されて以降、作者は朱熹(朱子)であるとされてきたが、朱熹の詩文集には見られず、近年は室町時代の臨済宗の僧、観中中諦(かんちゅうちゅうたい)の作であるという見方が強まっている。

東京都神社庁「生命の言葉」より

四月の生命の言葉

「障子を開けてみよ 外は広いぞ」豊田佐吉
狭い視野で悩むより、時には広い視点から物事を見てみよう。広いところは案外近くにある。

豊田佐吉(とよださきち)
慶応三年(一八六七)〜昭和五年(一九三〇)。日本の発明家、実業家。さまざまな発明をし、豊田紡織(現トヨタ紡織)、豊田紡織廠、豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)を創業。トヨタグループの創始者である。

東京都神社庁「生命の言葉」より

三月の生命の言葉

「くらきよりくらき道にぞ入りぬべき はるかにてらせ山の端の月」和泉式部
暗い心の闇から更に深い暗い道へと迷いこんでしまいそうな私を、どうぞ世の中をあるがままに照らすという名月よ、その真の光ではるか先まで照らして導いて下さい。

和泉式部(いずみしきぶ)
生没年不詳。平安中期の歌人。大江雅致の娘。その生涯は波乱に満ちており、各地に多くの伝承を残している。恋歌・挽歌にその抒情歌人としての天分が発揮されているとされる。
東京都神社庁「生命の言葉」より

二月の生命の言葉

「目に見えぬ 神に向かいて 恥ざるは 人の心の まことなりけり」 明治天皇
目に見えない神様に対して恥じることのない心境こそ、人のうそ偽りない「誠の心」である。

明治天皇(めいじてんのう)
嘉永五年(一八五二)〜明治四十五年(一九一二)。第百二十二代天皇。近代日本の指導者として、立憲政治の確立、産業の発展、国民教育の普及・文化の向上等に尽くされ、新しい日本の姿を示された。また、和歌を好まれ、九万三千首の御製をお詠みになられた。

東京都神社庁「生命の言葉」より

一月の生命の言葉

「千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を錬とす」 宮本武蔵
千日間、同じことを続ける事を鍛といい、万日間、同じことを繰返す事を錬という。物事に習熟する為にはそれぐらい長い間続けなければならない。『五輪書』

宮本武蔵(みやもと むさし)
天正十二年(一五八四)〜正保二年(一六四五)。江戸時代初期の剣術家、芸術家。美作国(岡山県)に生まれ、幼少より父、宮本無二斎より剣術を学び武者修行の旅に出る。その間、関ヶ原の戦い、大坂の役、島原の乱等にも従軍。後に二刀流剣術を大成。現在にも二天一流や、伊織二刀流等が伝承されている。また、剣術だけでなく、築城術、絵画、禅学などにも造形が深く、多くの遺作がある。

東京都神社庁「生命の言葉」より

平成28年お正月 御祈願受付・開閉門時間

昇殿祈願受付時間

大晦日:午前9時〜午後3時50分

大晦日〜元旦(深夜):午後11時30分〜午前2時

元旦(金):午前7時30分〜午後5時

2日(土):午前8時〜午後4時30分

3日(日):午前8時〜午後4時30分

4日(月):午前8時30分〜午後3時50分※

5日(火):午前8時30分〜午後3時50分※

6日(水):午前9時〜午後3時50分※

7日(木):午前9時〜午後3時50分※

※但し、4日(月)より予約(会社・団体)の年頭祈願が多数予定されているため、混雑が予想されます。状況によりましては、一時間以上お待ち頂くことがありますのでご了承下さい。(自動車清祓は3日まで不可)

開閉門時間

大晦日〜元旦(深夜)について … 楼門(赤色の門)等は開いておりますが、神門(狛犬近くの門)は大晦日の午後5時に閉門となります。神門の開門時間は午後11時30分です。

元旦:閉門、午後6時30分

2日:開門、午前6時15分 閉門、午後6時

3日:開門、午前6時15分 閉門、午後6時

4日:開門、午前6時15分 閉門、午後5時

5日:開門、午前6時15分 閉門、午後5時

6日:開門、午前6時15分 閉門、午後5時

7日:開門、午前6時15分 閉門、午後5時

十二月の生命の言葉

「神道に書籍なし。天地をもって書籍となし、日月をもって証明となす。」 吉田兼倶
神道には経典がない。自然から学び、人々が伝えることで教えとするのである。

吉田兼倶(よしだ かねもと)
一四三五〜一五一一年。本姓は卜部氏。京都の吉田神社の神職として神道古典のみならず儒教・仏教・道教にも精通し、室町末期の社会の混乱期に吉田神道を提唱し、神道興隆のために力を尽くした。

東京都神社庁「生命の言葉」より

十一月の生命の言葉

「恩を受け 恩を恩とも おもふなら 恩を報ずる 心あるべし」 橘弘政
人から恩を受け、その恩を本当に感謝しているならば常にその恩に報いるだけの心構えでいるべきである。

橘弘政(たちばな ひろまさ)
江戸時代の外宮(豊受大神宮)の祠官。本名、久保倉弘政。久保倉氏は神宮両正宮の大工職を家業とする家柄である。

東京都神社庁「生命の言葉」より

正月巫女助勤募集のお知らせ

昨年に引き続き本年も正月巫女助勤の募集を行います。

○募集期間…平成27年10月20日〜平成27年11月20日迄

○申込方法…当社指定の申込用紙を授与所にてお渡ししております。指定の用紙に必要事項を記入して、証明写真(6㎝×5㎝)を添えてご来社下さい。尚、面接(5分〜10分程度)が御座いますので、日時は御相談の上、決めさせて頂きます。
※定員になり次第、募集を締め切ります。何卒ご了承ください。
                                井草八幡宮 社務所
                                 TEL03-3399-8133

十月の生命の言葉

「聴くことを多くし、語ることを少なくし、行うところに力を注ぐべし」  成瀬仁蔵
大正五年、日本女子大学校(現・日本女子大学)の第十三回卒業生の修養会の誓文としてまとめられた十か条の第九条。続く第十条の一句には「人を知るに努めよ之れ己を知るの階梯なり」とある。

成瀬仁蔵(なるせ じんぞう)
一八五八〜一八一九年。山口県生まれ。近代日本における女子の高等教育の必要性を訴え、日本女子大学を創立した。常に他者を尊重することで自らの独善に陥ることなく、自己の向上と正しい行いの実行を説いた。

東京都神社庁『生命の言葉』より